初心者免許レベル2 Provisional P2 Licence |
さあ、フルライセンスまでの最後の関門、Provisional P2 Licence(以下P2)です。
P2を取得するためには以下を満たす必要があります:
■P1ライセンスを最低でも12ヶ月以上持っていた
■危険認知テスト Hazard Perception Test (HPT) に合格する
危険認知テスト Hazard Parception Test (HPT)は、コンピューターのタッチパネルで行われるテストで、運転時における様々な危険を認識して対処する能力を測ります。
HPTを受ける前に、ハンドブックを使ってテスト練習ができます。Hazard Perception Handbookは最寄りのRTAでもらうか、ホームページからダウンロードしてください。 また、テストに落ちてしまっても翌日以降に再度受験できます。費用は別途かかります。
HPTに合格すると、めでたくP2ライセンスとなります。
P2には以下の規制がありますので注意しましょう:
■車の前後に Pプレート(緑) を付けなくてはいけない
■運転時の血中アルコールレベルは0 (※フルライセンスの人は少量の血中アルコールが許可されているので、わざわざこういう規制が設けてあります)
■違反点数: 6点まで許される
■最高速度100キロ以上で運転できない
■他のラーナードライバーを指導できない
■牽引制限はなし
■高性能エンジンの車(6シリンダー、8シリンダーまたはそれ以上)、ターボエンジン、改造エンジン車などを運転できない
P2の有効期限は30ヶ月です。最後のステップに進むまでには、最低24ヶ月間はこのP2を保持していなくてはいけません。
・トラブルなく無事に24ヶ月以上P2ライセンスをキープできましたか?
ではいよいよ最後のステップに進みましょう。
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本免許 Full licence |
いよいよここまで来ましたね。最後のステップ、フルライセンスです。
フルライセンスを取得するためには以下を満たす必要があります:
■P2ライセンスを最低でも24ヶ月以上持っていた
■運転者資格テスト Driver Qualification Test (DQT) に合格
運転者資格テスト Driver Qualification Test (DQT)とは、上級レベルの危険認知テストと路上安全に関する知識および交通ルールに関するテストが組み合わさったものです。
このテストを受ける前に、最寄りのRTAからハンドブックを手に入れて準備をする事をお勧めします。
また、テストに落ちてしまっても翌日以降に再度受験できます。費用は別途かかります。
フルライセンスは、最初はシルバー免許から始まり、有効期間は1年または3年の好きな方を選べます。フルライセンスになってから5年間違反をしなければ、晴れてゴールド免許となり、有効期間が5年になります。
ちなみに、全員必ずフルライセンスを目指さなくてはいけないという訳ではなく、P2のままで十分だという人は、そのままP2に留まっていられます。
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ひと言 |
お疲れさまでした。
フルライセンスまでの道のり、長かったですね。
日本のように自動車教習所に通う必要がないので、お手軽なイメージがありますが、結構色々な段階を踏まなくてはいけないので大変です。こうして見てみると、フルライセンスに行くまでに時間はかかりますが、トータルの金額的には安く済むと思います。
日本で自動車学校に通う時間やお金が無かった方、もしシドニーでの滞在期間が長いのでしたら、免許取得にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
一方、すでに日本で運転免許を取得済みの方、ラッキーですね。シドニーでそのまま運転できます。
詳しくはこちらのページをご覧ください→「日本の免許や国際免許をシドニーで使う」。
色々な段階を経て、テストも受けて、といった感じでフルライセンスまでの道のりが長いので、現地の皆さんはさぞ運転が上手で安全運転に気を使っているのかと思いきや、ところがどうしてシドニーのドライバーは運転が乱暴です。
(関連ページ:「シドニーで車を運転する時の注意点」)
危険認知テストとかをちゃんと受けているはずなのに、かなり至近距離にピタッとくっついてきたりもします。
とにかくじっとしていられません。ちょこちょこ車線変更します。
また、油断していると平気で割り込んできます。
そんなシドニードライバーの運転も、慣れてくると頭にもきませんが、危ないので気を付けて下さい。
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