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豊かさとは
少し前の話ですが、先ごろ国連開発計画が発表した「人間開発報告書」において、オーストラリアの生活の豊かさは世界177カ国・地域の中で「第3位」だそうです。この辺りの順位では毎回常連のようです。素晴らしいですね。

一方、日本はどうかと言うと「第7位」との事。かなり良いのではないでしょうか。

時々当サイト内で触れていますが、シドニーはオーストラリアで最大の都市とは言え、交通機関の優秀さや製品の質など様々な面で日本には遠く及ばないと感じます。ただし生活に不便をきたすという感じではありませんが。
物作りや、繊細さ、何でも物事をきちんと完了するという点などは日本が世界に誇れる点だと思います。食事にしても、オーストラリアでは「甘いものは甘く」、「しょっぱいものはしょっぱく」というかなりはっきりした味覚のセンスですので、微妙なダシの具合や麺の茹で加減まで気を使う日本人の味覚とはだいぶ違います。
その他にもオーストラリアの人は色々な面でかなりいい加減と言えます。日本人なりの繊細さを持って接するとかなりストレスを感じる事が多いです。

それでもこの結果です。「いい加減さ」→「大らかさ」という捉え方をすると、両国の違いはこの辺りにあるのではないでしょうか?豊かさとは単に経済的や物質的な点だけではないのですね。

日本では、その細かさが災いしてかほんの些細な事でも、ここぞとばかりに指摘され非難されます。小売店の店員さんの接客などもそうだと言えます。わずかなミスで、「はい、大変申し訳ございません、少々お待ち下さい」となりますが、一方シドニーではどうかというと、レシートをもらおうとしても「機械が壊れてて出てこないからしょうがないわね」となります。そんな細かい事まで気にしてもしようがない、という感覚を生まれ持っているのでしょうね。

では何に対してもいい加減、自分勝手で乱暴なのかと言うとそういう訳ではありません。混んでいるバスにベビーカーが乗っていたら降りる時に手伝ってあげたり、バスを降りる時に運転手さんに「ありがと」と一言声をかけ、運転手さんから「ああ、どういたしまして」という返事があったり。これらは最近の日本ではなかなかお目にかかれない光景と言えるのではないでしょうか。

日本では何かにつけて、「人には迷惑かけてないから」、「自分の勝手でしょ」と言う人が増えているそうですが、大らかさと自分勝手・身勝手は違います。人間としての基本的なルールが守られて、かつ全体にゆとりが生れて来るともっと良い社会になると思います。ゆとり=勝手にさせる、では決してありません。

日本は本当に素晴らしい国だと思います。海外から見ているとより一層そう思います。今回の報告書でも世界で7位ですよ。経済的にはもっと上位にいて、かつ世界中で日本の製品を見かけるぐらい認められているのに、中には日本人である事に肩身を狭く感じている方もいらっしゃるようです。
日本人の方々には、懐をもう少し深くして自信を持って世界を相手にしていただきたいと思います。そしていつか第3位の座を勝ち取りましょう。

えっ、第3位と言わず第1位ですって? 
もちろん可能ですよ。

最終更新日:2007年1月4日





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