シドニーの電車について |
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セントラル駅のホームと2階建て車両 |
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シドニーの電車に関する基本情報 |
シドニーでの主な交通手段の一つが鉄道で、車両はダブルデッカーという2階建てのものが一般的です。
シドニーではレイルコープ(Rail Corp)という会社が運行しています。オーストラリアのJR東日本と言いたいところですが、ダイヤがすぐ乱れてしまうし車両もきれいとは言えないので、JRと比べたら失礼かもしれません。
少し郊外に行くと近くに駅がない場合が多いのでバスが主な交通機関ですが、特にシティ周辺は駅も多いので(例えばCity中心部には、セントラル、タウンホール、ウィンヤード、マーティンプレイス、サーキュラキー、ミュージアム、セントジェームス、キングスクロスなどの駅があります)移動が便利です。
ウィンヤードとマーティンプレイスはビジネス街、ショッピングはタウンホールやセントジェームスをスタートに、観光はセントラルやサーキュラキーから足を伸ばし、ミュージアムを使って公園でひと休み、ナイトライフはキングスクロスへ、というように各駅周辺はそれぞれ特色があります。
また電車は長距離の移動に適していますので、例えばセントラル駅からブルーマウンテンに向かう場合に電車を使って行く事も出来ます。さらに州をまたいで移動するような長距離の場合には、カントリーリンク(Country
Link)という鉄道サービスがRail Corpによって運行されています。長距離列車はシドニーのセントラルステーションが発着になっていて、ニューサウスウェールズ州、ACT、クイーンズランド州、そしてヴィクトリア州を結んでいます。長距離の夜行列車が発着する東京の上野駅のような感じですね。
2008年を目標に新しい路線の工事が現在進んでいて、完成するとチャッツウッド駅から西にマッコーリー大学方面に走ります。この他にも色々な路線で、メンテナンス目的なのか突然工事が行われる事があります。特に大々的にアナウンスがあるわけではないので自分で駅の掲示やホームページで工事の予定を確認しておかないと、知らずに駅で待っていてもいつまで待っても電車が来ませんので大変な事になります。その場合には駅の近くからバスでの振り替え輸送があるようです。
いずれにせよ、日本の鉄道各社のように「ご迷惑をおかけして大変申し訳ありません。ご協力をお願いいたします。」といった感じではありませんので、何事も自己責任で自分でちゃんと確認しておく必要があります。

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切符の種類について |
■時々利用する人■
シングル(Single Tickets):
片道の切符で、目的地が1つの時に使います。ほとんど電車を使わない人で、ツアーや旅行の出発地点に向かう時など、たまその目的地に用事がある場合に向いています。
リターン(Return Tickets):
往復の切符です。一般的に、電車で出かける場合には帰ってこなくてはいけませんのでこの切符を使います。翌日の午前4時までに帰り分を使う必要があります。
オフピーク・リターン(Off-peak Return Tickets):
もし平日の午前9時以降に出発するなら、このオフピーク・リターンチケットが買え、通常のリターンチケットに比べて30パーセント安くなります。週末と祝祭日の場合は何時でもオフピーク・リターンチケットを買えます。リターンチケットと同様に帰路の分は翌日午前4時がタイムリミットです。また、シングルのオフピークチケットはありません。
子供料金:
子供料金は4歳以上16歳未満に適用され、大人料金の半額になります。4歳未満の幼児は無料です。
チケットを買う際に、「シティー行き片道」や「シティーの往復」とするとCityにあるどの駅(セントラル、タウンホール、ウィンヤード、マーティンプレイス、サーキュラキー、セント・ジェームス、ミュージアム、キングスクロス)でも乗り降りができます。例えば行きはタウンホールセントジェームスで降りて散歩や買い物をしながら、最後はオペラハウス周辺でお茶をして、帰りはサーキュラキーから電車に乗るという事が可能なのでショッピングの一日などに便利です。
■頻繁に利用する人■
ここで紹介するチケットは期間内に何度でも乗り降りできるので、頻繁に電車を利用する場合には上記の通常移動よりも料金が安く抑えられます。
セブンデイ・レイルパス(7Day Rail Pass):
購入した日から連続した7日間は無制限で利用できるチケットです。区間内の駅は自由に乗り降りできます。チケットは窓口でも券売機でも購入できます。学校や職場に通われる方だけでなく、1週間ほどの旅行の方も滞在先が中心部から離れている場合などには、滞在先の最寄り駅からシティまでの区間を買うと便利に移動できます。
購入した時間が午後3時以降の場合にはその日は7日間にカウントされませんので、合計8日間使えます。チケットを買おうとする前には時間を確認しましょう。もし午後2時半ぐらいなら、30分待って3時に戻って来て買った方がお得ですよ。
フレックスパス(FlexiPass):
28日から366日までの間で好きな期間分を買う長期間用の定期券です。学校や職場に定期的に通われる方に適しています。窓口のみでの販売で、申込み用紙の記入が必要です。
→申し込み用紙へのリンク[pdf]
トラベルパス(TravelPass):
電車だけでなくバスやフェリーなども含めて頻繁に使う方に適しています。チケットはバスのトラベルテンのように色分けされていて期間内は選んだ区間内で電車・バス・フェリーの移動が無制限にできます。交通機関の乗り継ぎが必要な場所に住んでいる場合や、家探しや仕事探しなどである一定期間に頻繁に色々な場所に移動しなくてはいけない場合などに利用すると便利です。パスには1週間、3ヶ月、1年の区分があります。
トラベルパスの購入(ウィークリー)は、町のニュースエージェンシー(Newsagency)、駅の窓口または券売機、フェリーの窓口または券売機(マンリーまたはサーキュラキーのみ)、あるいはバスチケットの販売所(TransitShops)でできます。
3ヶ月と1年のトラベルパスは、特定の駅の窓口、サーキュラーキーのフェリー・インフォメーション・センター、又はバスの販売所で購入できますが、申込用紙の記入が必要です。
→申し込み用紙へのリンク[pdf]
トラベルパスでは特別な運行サービスは利用できません(シドニーエクスプローラー、ボンダイエクスプローラー、マンリージェットキャット、クルーズなど)。また特別なイベント用にチャーターされたバスなども利用できません。*マンリー行きの通常フェリーが運航されていない場合には代わりにジェットキャットが利用できます。

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運行時間 |
朝4時前後から深夜まで運行されていますが、時間はそれぞれの路線により異なります。こちらから時刻表が見られます。
→路線ごとの時刻表
(路線ごとに色分けされています。平日の時刻表を見たい場合は"WD"を、週末の時刻表を見たい場合には"WE"を右側から選びます。もし、どの路線を見ていいのか分からない場合には、左側にあるプルダウンから使う駅の名前を選ぶと、リストの下に"「駅名」 is serviced by the following timetables: 「路線名」"と 出てきますので、この路線名を参考にして時刻表を調べて下さい。)
→路線図(日本語)[pdf] |

チケットの種類 |
区間 |
料金 AU$ |
備考 |
シングル (single) |
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発着駅から料金計算 |
片道 |
リターン (return) |
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発着駅から料金計算 |
往復 |
トラベルパス |
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1週間、3ヶ月、1年 |
トラベルパス料金表
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Weekly
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Quarterly
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Yearly
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レッド |
$33 |
$363 |
$1320 |
グリーン |
$41 |
$451 |
$1640 |
イエロー |
$45 |
$495 |
$1800 |
ピンク |
$48 |
$528 |
$1920 |
パープル |
$55 |
$605 |
$2200 |
ブルー |
$30 |
$330 |
$1200 |
→エリアごとの色分けを確認 (それぞれのトラベルパスがどの範囲まで使えるのかを確認してから購入しましょう。例えばレッドだと電車・バス・フェリー共に赤色で表示されている範囲で利用でき、イエローだと電車は黄色(赤と緑を含む)の範囲で、バスとフェリーは緑色までというように調べられます)
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関連リンク |
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City Rail (シティレール)
工事(トラックワーク)の案内・時刻表・料金等が確認できて便利です。特に旅行等の短期滞在の方で電車で移動する予定がある時は、使う路線で工事が行われないか確認しましょう。運悪く工事が行われて運行がストップしてしまう場合には、スケジュールの練り直しが必要になります。
→シティレール路線図日本語版[pdf]
→発着駅を選んで運賃計算
CountryLink (カントリーリンク)
長距離の路線に関してはこちらのHPで時刻表の確認や席の予約などができます。
13500 Transport Infoline (トランスポートインフォライン) [日本語可]
料金・ルート・乗り換え案内・時間・トラベルパスなど、シドニー内のバス・電車・フェリーの必要な情報が調べられます。出発地と目的地(主要建物などの目標物でも可)を選んで、そこまでのバスや電車を組み合わせたルートが調べられます。 |